高齢者のための高たんぱくパンの開発①

9月1日特養とのオンラインミーティング

第一回目オンラインミーティング開催。
特別養護老人ホーム園長他、管理栄養士、言語聴覚士の皆さんとの「高齢者に向けた健康パン」の開発ミーティングだ。

そもそも、こういう機会をいただけるようになったきっかけがある。
当方、東京は西の片隅青梅在住、隣の羽村市にてあるパン屋のマーケティング担当として働いていた。
このパン屋の運営会社に入る前、実は、福祉関連の仕事を3年ほど経験していた。当方の本業はIT関連営業職。全く畑違いではあったが、親父がなくなる前に介護保険を利用し福祉サービスの存在を知ることになる。

お世話になった介護関連業界に恩を返すべく、福祉業界に身をゆだね勉強することにした。わけあって3年で退職となったが、介護関連業界のイロハは知ることができた。

そんな経歴の中、前職のパン屋の企画でパンのデリバリーを始めたが、デリバリーの対象は医療関連・福祉関連で働く職員対象であったが、ある特養施設の園長にこう提案を受けた。
「職員もそうだけど、利用者の高齢者もパン好き多いですよ」
「このような施設に営業かけるなら、高齢者向けのパンも提案してもらいたい」
「例えばアルブミン値をあげるタンパク質豊富なパンとか」

この言葉に雷が落ちたような衝撃を受けた。(雷を身に受けた経験はないが)

介護関連+健康パン

これは、自分がやってきたことの総まとめではないだろうか!

ということで、この提案を自社に持ち帰るも即却下。福祉業界を知らないしニーズがあることを理解できない、おまけにペルソナという言葉も知らない経営陣では話をする方が愚かである。

ということで、自分でなんとかしてみよう!
となったわけである。

ここから、会社を辞め、あらゆるパン屋さんに声をかけ、健康パン開発の協力者を集うことになるもなかなか手をあげていただけない。自店の経営だけで精一杯なのだろう。それに、最近はやりのプロテイン入り食品、一度は手掛けたのか、熱を加えると熱変性でパンが固くなることを知っている職人さんもいて、なかなか同士が見つからなかった。

何人、何店声をかけただろう。そんな中、あるケーキ屋さんの店主が手を挙げてくれた。実は昔、地域イベントの仕事で知り合った方で、協賛品を出品していただいた方だ。パンではないが、シフォン、パウンドケーキで開発に手をお貸しいただけることになった。

高齢者は、栄養価不足、摂取吸収がよくないというだけではない。摂取するにあたっての問題がもうひとつある。それは、嚥下だ。咀嚼、嚥下がうまくできず、過去には死亡事故を起きている。だから、栄養価の高いものをただ配合して作ればいいというものではない。

ということで、高齢者と日々接している特養の皆様に意見を賜ることになった。

前置きが長くなったが、これから、フレイル防止の観点において、食に関する高齢者の悩み、スタッフの悩みを拾い上げていくことになる。施設の専門家たる管理栄養士、嚥下・咀嚼サポートのプロである言語聴覚士、日々高齢者とお話をされているスタッフの方々とこの点においてミーティングとなった。

議題は、

  • ニーズの確認
  • 開発商品の選定
  • 必要な栄養素の確認

この3点だ。

前置きがながくなったので続きは次回に。

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